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平成28(2016)年10月31日更新

※お詫び 
「広報東京都」11月号に掲載しました記事に以下のとおり誤りがありましたので、お詫びして訂正します。
誤:<写真説明> 両手と右足を使って
正:<写真説明> 両手と左足を使って

東京マイスター

和裁は縫いが命
一級和裁技能士 小関実友(おぜきともみ)さん(平成20年度受賞)

日本の伝統美を象徴する着物。その伝統を受け継ぎ、さまざまな布地を着物の形に仕上げるのが和裁技能士。
「和裁は縫いが命。縫いが完璧にできるようになれば、柄合わせや裁断もできるようになる」と、40年を超す経験から小関友実さんは明言する。そのため、修業中はひたすら縫うことに励み、1日に2枚仕上げないと眠れない日を続けていた。
そもそも小関さんは、大分の林業高校を出て上京、木場の材木問屋に5年勤めてからの転職者。「月給15万円のサラリーマンから5千円の住み込み修業ですから、必死でした」。何か手に職を付けたい、一国一城の主になりたいとの強い思いから、あこがれていた職人の世界へ入ったという。全くの門外漢だったが、多くの仲間と競い合い、修業7年、30歳で独立した。
着物の特長は、仕立て直しが利き、何代も使いまわしができること。ただし、身丈が足りないときには、見えないところに足し布をしたり、やせて手が長い人に合わせた裄出(ゆきだ)しをしたりする技術などが必要となる。
また、着物の愛好者には、おしゃれで違いを求める人も多い。小関さんは、そのような顧客のさまざまな需要に、創意工夫を重ねて応えてきた。
今や着物も海外製品が幅をきかせ、和裁職人の環境も厳しい。その中で小関さんは後進の指導に努める一方、業界団体の活動やイベントに積極的に関わり、新たな顧客の需要に応えながら、技術を伝承する技能士として活動している。

写真
両手と左足を使っての男仕立て。「微妙な布の感覚を体で受ける技術を守りたい」と小関さん。

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