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平成28(2016)年11月30日更新

東京マイスター

その人に合った着やすく格好いい服を
一級婦人子供服製造技能士 内野靖子(うちのやすこ)さん(平成13年度受賞)

婦人服のオーダーメイドで一人一人に合った着やすい服を提供する一方、初心者からセミプロまでが通う洋裁教室で指導を行う、内野靖子さん。洋裁を始めたきっかけは、転勤族の家庭に育ち、転校を重ねる中で、引きこもりがちの寂しさを紛らわすために、母の服作りを見よう見まねで人形の服を作ったこと。
大学は洋裁とは無縁の課程に進んだが、夜は洋裁教室に通いつめた。就職した航空会社も3年で辞め、結婚して子供を育てながら助手として働き、好きな洋裁を続け、37歳で一級技能士を取得した。
「でも、資格は取ってからが大変でした」と内野さん。とにかく人間が着るものなので、人の体型・歩き方・姿勢はそれぞれ違い、着心地よい服を作るためには、型通りにしていてはできない。一番大切なのは肩の辺りと考え、体のポイントを測り、肩にしっかりはまる立体的な丸みを出していく。内野さんはこれを追究し、独自の方法でパターンをアレンジし、カッティングする技術を高めてきた。
また、お客さんごとに今まで作った服をつづったノートを作り、以前作った服の着心地を確認し、次に生かす。
「服の作り方はお客さんから教わった」という内野さんは、「朝から晩まで着てても肩がこらない」「友達から褒められた」とお客さんから言われるのが何よりもうれしく、長く続けられた秘訣(ひけつ)だという。これから洋裁技能士を目指す人へは、「さまざまな体型を経験し、数をこなす。楽しく仕事をすればいくつになっても続けられる仕事です」と。そして、一人でも多く技能士を育て、働ける場を提供し、業界を拡大をしていきたいといい、洋裁の団体活動にも熱意を持って取り組んでいる。

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「着るシチュエーションや依頼人のイメージ、職業を考えてデザインを作ります」と内野さん。

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