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平成29年(2017年)1月1日更新

東京のオアシス

世界の葛飾北斎ゆかりの地
両国から北斎通り(墨田区)

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かつて津軽藩の上屋敷があった緑町公園の一角に建つ「すみだ北斎美術館」

JR両国駅西口に降りると右手に大きな建物が並ぶ。両国と言えば大相撲の国技館と江戸東京博物館で、江戸・東京の文化の街の雰囲気を作り出している。
江戸東京博物館の清澄通り側には、東へ北斎通りが延びている。江戸時代、通りの中央に掘割があり、本所割下水(わりげすい)といわれていた。この辺りで、1760年に葛飾北斎が生まれ、亡くなるまでの90年間に90回以上も転居したが、ほぼ墨田区内に暮らしたという。
北斎通りを少し歩くと、淡い銀色の「すみだ北斎美術館」がある。昨年11月に開館したばかりで、優れた作品を数多く所蔵し、北斎と地域のかかわりを分かりやすく紹介している。

その名高い北斎の作品には、住み親しんだまちの風景を描いたものも多く、両国駅周辺でも、あちらこちらでゆかりの場所に出会う。
隅田川の岸に立つと、かつて富士山が見えたことや両国橋がとてもにぎわっていたことなどが、案内板の説明に導かれて思い起こされる。
また、回向院では、北斎が巨大な絵を描く大パフォーマンスを行ったといわれ、吉良邸での討ち入りも描かれた。北斎の他にもこの界隈には勝海舟ら多くの人物の足跡が残され、今のにぎわいと合わせて、江戸から東京の歴史を学び、楽しめる。

◎JR総武線「両国」駅、都営大江戸線「両国」駅下車

問い合わせ
生活文化局広報課 電話03-5388-3093

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隅田川岸から総武線の鉄橋・両国橋方面を望む
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