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平成29(2017)年1月31日更新

東京マイスター

自己満足な仕事よりも正しい仕事を
タイル張り1級技能士 桑原哲夫(くわばらてつお)さん(平成25年度受賞)

住宅や店舗などの内装・外装など、タイル工事の仕事を始めて44年の桑原哲夫さん。父が始めたタイルの仕事に子供のころから触れ、作文で「タイル職人になる」と書き、大学の建築科を卒業後、当たり前のように今の仕事に就いたという。
タイルの歴史は古く、仏教の伝来と共に日本に伝わってきたとされ、本格的な普及は明治期になってからであるが、今では生活の中に完全に溶け込んでいる。
タイルは、経年劣化が少なく美しい。少し値段は高いが孫の代まで持つ耐久性に優れた建材である。「若い頃に施工した建物が、今でもきれいなまま残っている。あの時はああだったなと思い出し、うれしくなる」とほほ笑む。
15年程前から技能士会の仲間と、小・中・高校生にモザイクタイル教室やタイル張りの授業も行っている。「子供たちが作ったものも、きれいなまま何百年も持つので喜ばれている」と、ものづくりの素晴らしさを実感することは、ひとづくりにつながると桑原さん。
これからタイル張り技能士を目指す人へは「自己満足な仕事より正しい仕事をしてほしい。今は接着剤で簡単にやるけど、基本を大事に。タイルにセメントを塗って一枚一枚積んでいく地味な作業ができて一人前。ただ覚えるのではなく、やり方を自分で想像して覚える。必ず自分に生きてくる」とエールを送る。

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「基本を大事に技能・技術を磨くため、日々勉強です」と桑原さん。

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