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平成31年(2019年)3月31日更新

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人を感動させる本を作る
製本作業員 渡邊博之(わたなべひろゆき)さん(平成26年度受賞)

「デジタルの世界では味わえない、本の触感や風合い。本を好きになって下さい」。日本古来の装丁によって作られる伝統的な和装本から一般的な書籍まで、あらゆる製本に関する豊富な経験と卓越した技術を持つ渡邊博之さん。
物心がつくころには製本の仕事を継ぐと決めていたという渡邊さんは、印刷会社で5年ほど修行したあと、父の会社へ。当時、繁忙期には職人を増やし仕事をこなしていたが、時代を読み、仕事を確実に請け負うため、手作業の良い部分は残しつつ機械を導入した。全て手作業だった和本の「和とじ製本」も、切る・折る・穴開けなどは機械で行うようになった。
御朱印帳の製本の話が来たのは8年前。職人の多い京都でも、全行程できる職人が減り、今ではほとんどいないと言われた。手掛けたことのない仕事で一度は断ったが、御朱印帳について調べ、息子の一言で一念発起。試作品を何度も作る試行錯誤の中、糊の濃度、接着のプレス時間など和とじ製本のノウハウを生かし、形とした。
皇室に献上する綿入れ表紙のアルバム製本やデザイナーからの複雑な製本加工など、渡邊さんのもとには全国からさまざまな依頼が寄せられている。
平面に印刷されたものを立体化していくのが製本。「アイデアで可能性を広げ人を感動させる本を作ることが、製本というものづくりの魅力」と語る。伝統的な手作業の技術と経験を基礎に、渡邊さんの新たな挑戦はこれからも続く。

■東京マイスターWEBサイト

渡邊氏の写真
刷毛(はけ)で丁寧に糊付けをする

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