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平成28年(2016年)5月1日更新

WEB広報東京都[平成28年5月/東京マイスター]

「職」に宿るは音とリズム 一級建具製作技能士 友國三郎(ともくにさぶろう)さん(平成21年受賞)

友國さんは多様な無垢(むく)材を用い、障子や衝立(ついたて)などの木製建具を作っている。浜離宮恩賜庭園内「松の御茶屋」の復元などにも携わった一方、教会の建具制作など新しい仕事にも取り組む。「50年以上やっていても、やったことのない仕事ばかり。ものづくりの世界は終わりがない」と。
サンブスギで知られる千葉県山武市生まれ。建具の産地でもあり、子供の頃から名工を間近に見て育ち、ものを作り出す刃物の技に憧れた。18歳で東京に来て、先に働いていた兄の仕事を見て習う。
では「藍より青く」がモットー。教わった人を超えたいし、後進たちにも自身を超えていって欲しいと思う。秘密は一切つくらず、聞きに来れば何でも教える。
の人と違うところを尋ねると、「刃物の切れ」と答える。かんなの刃を研ぐ治具を自作するなど、道具へのこだわりは並大抵ではない。正確に研いだ切れの良い刃物で仕上げると、木に耐水性が生まれ、長持ちする。友國さんは、そのような「技」を売っているという。
これから建具屋を目指す人へのアドバイスは、「歌が歌えれば素質がある。音感・リズム感が大事だ」と。刃物の切れは音でわかるし、ノミや玄翁(げんのう)をたたくのもリズムが肝要とのこと。「職人の『職』の字を分解すれば、耳・音・戈(ほこ)でしょう」と笑ってみせた。

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「道具が悪ければ仕事はできない」と訓練生には、まず道具の作り方を教えるという友國さん。

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