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都政レポート  2019年8月16日  生活文化局、公益財団法人東京都歴史文化財団

「TURNフェス5」開催

8月16日から18日及び20日の4日間、東京都美術館において開催される「TURNフェス5」の詳細が、15日に報道陣に公開されました。Tokyo Tokyo FESTIVALの一環として実施されるアートプロジェクト「TURN」で、アーティストと福祉施設等がさまざまな交流を重ねてきた成果を、年に一度のフェスティバルとして紹介します。
フェスに参加する映画作家の牧原依里さんは、手話の通訳を通じ、「今回、ろうの中高生たち10人と音のない短い映画を作成するワークショップを行う。ろう者にも映画の社会に興味を持ってほしいと企画した。1920年代にトーキー映画が開発されていなければ、サイレント映画はもっと進んでいたと思う。ろう者が作った映画はさまざまな視点が含まれていて新しい発見がある」と語りました。
島影圭祐さんは、視覚障害者をサポートする眼鏡「OTON GLASS(オトングラス)」の開発者です。オトングラスは、眼鏡に組み込まれている小型カメラで文字情報を取り込んで読み上げる仕組み。父親の失読症をきっかけに研究開発を始めた島影さんは、「障害者という抽象的な対象に向けたものだけでなく、一人一人の複雑な障害や認知の状況に寄り添ったものづくりができないかを考え、議論する展示としたい」と話しました。

記者会見の様子
手話で挨拶する牧原さん(中央)と島影さん(右)

オトングラスの写真
眼鏡のツル部分のカメラで文字を読み取る「OTON GLASS」

そのほか、参加者が「見えない」「聞こえない」「話せない」を体感しながら新しいコミュニケーションを見出していく「未来言語ワークショップ」など、様々な展示やプログラムが予定されています。
5回目となる今回は、「経験や体感の豊かさを積み重ねること自体がアクセシビリティなのではないか」という考えのもと、展示作品を見るだけでなく、参加し、体験することで、違いや気づきを楽しめるフェスティバルとして、8月20日まで開催されています。

ターンフェス5のポスター

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