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令和6年(2024年)5月1日更新

※5月号は、4月17日時点の情報に基づき作成しています。

熱中症 今から始める予防対策


(C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

今号の表紙:はたらく細胞

人間の体という世界で休むことなく働き続ける細胞たち。熱中症をはじめ、外傷やウイルス侵入など体に異変が起きたときに彼らがどのような働きをして世界を守っているかを描いている。コミックスは全6巻(シリウスKC/講談社 刊)。2018年と2021年にアニメ化され、2024年4月よりNHK Eテレにて再放送中。

特集の見どころ

熱中症予防チェックリスト/予防に役立つ「暑さ指数と熱中症警戒アラート」
はたらく細胞のキャラクターたちと学んで・備える!

今年の夏も暑くなる!?
熱中症 正しく知って早めに対策を始めよう!

気象庁は2024年夏の天候の見通しを発表しました。
今年も気温が高い見込みで猛暑の可能性があります。
気温上昇は、健康面のリスクが高まります。
暑くなる前に熱中症を正しく知って、暑い夏に備えましょう。

熱中症のときの体はどんな状態?
体温調節ができず体に熱がこもった状態

高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態のことです。体内の水分や塩分のバランスが失われ、体にさまざまな不調をもたらし、場合によっては死亡することもあります。熱中症は屋外だけでなく、室内で静かに過ごしていても発症するため、正しい知識を身につけることが熱中症予防の第一歩です。

  • 蒸し暑い中で運動などを行うと体温が上昇する

  • 体温調節機能の不調により熱がたまり続ける

  • 重症化すると頭痛や吐き気だけでなく内臓機能も低下

梅雨時期は注意が必要!

湿度が高いと汗が蒸発しにくくなるため、体の中に熱がこもり、熱中症を発症しやすくなります。
気温が同じでも、湿度が高い日は注意が必要です!

こんな人は特に注意

  • 高齢者、乳幼児
  • 暑さに慣れていない
  • 肥満度が高い
  • 運動不足、睡眠不足
  • 運動や発熱などで脱水状態にある

予防策を徹底して熱中症にうち勝つ!

都内 熱中症による救急搬送人数

7,325人
資料:総務省 令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況

救急搬送者の住居での発症率

38.9%

  • 熱中症死亡者(屋内)の約9割はエアコンの使用がなかった
    資料:都監察医務院 令和5年速報値(23区分、10月31日時点)
高齢者(65歳以上)の救急搬送率

51.8%

特に高齢者は注意!室内も油断しないで!

熱中症になりやすい人の中でも注意が必要なのが高齢者です。令和5年5月~9月の都内における熱中症救急搬送者のうち過半数が高齢者でした。また約4割が住居で発症しています。

今からでも始められる 熱中症予防チェックリスト!

エアコンや扇風機で室温をこまめに調節する

エアコンは夏前に清掃しておく。扇風機などで空気を循環させよう

こまめに水分・塩分を補給する

入浴前後や起床後など喉が渇いていなくても飲む習慣を。外出時はマイボトルを持ち歩き、街中で東京水が飲める
Tokyowater Drinking Station(トウキョウウォーター ドリンキング ステーション)を利用しよう

外出時は、帽子や日傘、日陰を利用し直射日光を防ぐ

吸湿性・速乾性のある通気性の良い服も効果的

保冷剤、氷、冷たいタオルなどで体を冷やす

三大局所冷却(首の前面、両脇の下、足の付け根の前面)がおススメ

十分な睡眠とバランスの良い食事を心がける

暑さは睡眠の妨げになるので冷感寝具やエアコンを活用しよう

予防に役立つ 暑さ指数と熱中症警戒アラート!

熱中症警戒アラートとは、熱中症の危険度を認識してもらうことを目的に、都内いずれかの観測地点で暑さ指数が33以上と予測した場合に発表される情報のことです。
また、過去に例のない危険な暑さ(都内全観測地点で暑さ指数が35以上)と予測した場合に発表される熱中症特別警戒アラートの運用が今年から始まります。

日常生活における暑さ指数の指針と対策

熱中症警戒アラートが発表されていなくても暑さ指数に応じて適切な行動をとり、熱中症を防ぎましょう。

  • 35以上 熱中症特別警戒アラート
  • 33以上 熱中症警戒アラート発表!!
危険

暑さ指数31以上

  • 高齢者は安静にしていても発症リスクが高いので、極力外出を避けて涼しい室内に移動する。水分補給も忘れずに。
厳重警戒

暑さ指数28~31【注1】

  • 外出する際は炎天下を避けて、室内では室温が上がらないように気を付ける。
警戒

暑さ指数25~28【注2】

  • 運動や激しい作業をする場合は、定期的に充分な休息を取り入れる。
注意

暑さ指数25未満

  • 激しい運動や重労働は発症リスクが上がるため注意する。

【注1】28以上31未満 【注2】25以上28未満
参考:政府広報オンライン 熱中症は予防が大事!熱中症警戒アラートが発表されたときにとりたい行動

東京都熱中症対策ポータルサイトで暑さ指数(WBGT)と熱中症警戒アラートをチェック!!

熱中症が疑われたら

熱中症の応急処置

自分や周りの人が熱中症になったとき対処できるようにしましょう。

  • 熱中症を疑う症状(高体温、めまい、頭痛、倦怠感、意識障害、大量の発汗など)がある。

  • 1 呼びかけに対する反応がない場合は救急車を呼び、迷ったら「#7119」に相談。

  • 2 涼しい場所に移動し、服をゆるめて風通しをよくしたら、三大局所を冷やす。

  • 3 冷たい水や経口補水液などの水分を自分で補給する。

  • 4 冷却と水分補給で回復の兆しが見えたら、引き続き安静にして十分回復してから帰宅する。

救急車を呼ぶか迷ったら

  • 東京消防庁救急相談センター
    電話で#7119に相談!
    相談医療チームが24時間・365日対応します。
  • 東京版救急受診ガイド
    インターネットで病気やけがなどの緊急度、受診の必要性などを確認できます。

「はたらく細胞」キャラクタープロフィール

赤血球

血液循環により、酸素を体中に届け、二酸化炭素を肺に運搬する。

白血球(好中球)

主な仕事は外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除すること。

血小板

血管が損傷した際に集合し、傷口をふさいで止血する。

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