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平成29(2017)年4月30日更新

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髪質を知り、それにあったカットを
理容師 田中秀一(たなかしゅういち)さん(平成24年度受賞)

音楽が好きで、グランドピアノのある理容室を経営している田中秀一さん。演奏活動に理解のある会社を辞めて、この世界に入った。通信教育で理容について学び、2つの店で修業を重ね、26歳で今の店舗をもった。
理容師になって最初の夢は、ヘアーコンテストで日本一になること。当時のコンテストは、技術のほかスピーチでも評価された。ヨーロッパへ研修に行くなど技術の習得に努める一方で、人前で話すのが苦手だった田中さんは、始業前にスピーチの練習に励んだ。「最初からできる人はいない。嫌なことから逃げないことが大事。そうすれば必ず願いはかなう」と。そのとおり、全国大会に初出場で優勝し、パリで開催された世界選手権に日本代表として出場した。
その後は、若い世代の育成・教育に力を注ぐ。自身も心がけ、若いスタッフにも伝えているのは、5つの「あ」。「あいさつができる」「ありがとうと言う」「あたまが下げられる」「あやまれる」「あたらしいことに取り組む」それを"きちんと"やること。
理容師は、人を相手にする職業。お客さんに納得してもらい、心から喜んでもらうために工夫を凝らす。その一つが、器具の開発で、特にはさみだと。くしの代わりに髪をすくう突起部のついたはさみを考案した。「髪質を知り、それにあったカットをする。切れるはさみでカットすると髪に艶がでる」と田中さん。
「理容師は、自分でデザインを考え、つくりだすクリエイティブな職業。楽しい仕事なので、ぜひ若い人に選んでほしい」と、理容師の魅力を熱く語ってくれた。

■東京マイスターWEBサイト http://www.meister-award.metro.tokyo.jp/

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「仕事を長く続ける秘訣は、生活リズムを変えないこと。人を大切にすること。それと夫婦円満」と田中さん。

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