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平成28年(2016年)8月31日更新

東京マイスター

圧力がある水を封じ込め、漏らさない仕事
一級配管技能士 平野吉春(ひらのよしはる)さん(平成21年度受賞)

住宅の新築・リフォームの給水・排水・空調などの設備工事や緊急修理、さまざまな配管の仕事を始めて45年の平野さん。「井戸屋」を始め、戦後、東京の水道が整備されるとともに「町の水道屋さん」となった父の仕事に触れ、手を動かすことが好きなことから、今の仕事に就いた。
配管を通し、日々お客様の要望に応える。配管を伴う設備工事の大半は、普段見えない建物の壁の中などに施工される。平野さんは、「人間の体の中に血管が通っているように、建物の中の見えない部分に配管が通り、その中に圧力がある水という生き物を通す。そういう感覚です」と言い、第一に封じ込めた水を漏らさない配管をする。さらに、コスト面・施工面の無駄を省き、使い勝手の良い配管をするという。
配管の種類・系統は多岐にわたり複雑だが、長年の経験で培った技術が頭の中で整理され、その手により無駄なく配管される。それは「とても奥深く、創作意欲をかられ、面白いところ」と。
これから配管技能士を目指す人へ、「仕事は楽しいものだと自分で思わなければ楽しくない。辛い局面を楽しさ・喜びに変えてほしい」とアドバイスする。
平野さんは、「隠れているものほど大事なものはない」という強い意識で、毎日の生活になくてはならないライフラインの一角を支えている。

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我々の業界は新しい道具・素材が出るため、日々勉強です」と平野さん。

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